自賠責保険と任意保険とは
自動車保険には自賠責保険と任意保険の2種類の保険があります。自賠責保険とは自動車や自動二輪車に乗る際には必ず加入が必要な保険で国によって管理運営されています。任意保険とは“任意”からわかるように、加入するしないは個人の自由です。ただし事故を起こした際、賠償金額が自賠責保険だけではまかないきれない事も多く一般には任意保険に加入するのが当たりまえの状況です。民間の会社によって運営されています。
京都府での任意保険の加入率
京都府での自動車保険(対人・対物賠償保険)の加入率は78.9%です。もし任意保険未加入の車との事故の場合、自賠責保険の120万円の限度額を超えた場合には被害者が加害者に直接請求しなければいけません。加害者に支払い能力がない場合などは結局未払いで、被害者が泣き寝入りすることも現実には起こり得ます。相手が任意保険に加入している場合は相手の任意保険会社の担当者が自賠責保険・任意保険全ての窓口となって対応します。
自賠責保険の補償限度額
| 自賠責保険の補償限度額 | |
| 傷害 | 120万円 治療費/慰謝料/休業損害/通院交通費 |
| 死亡 | 3000万円 |
| 後遺症害 | 1級:4000万円～14級:75万円 |
自賠責保険の適用範囲
自賠責保険は“人”にのみ適用されます。“物”には適用されません。例えば事故による車の修理費用は“物”なので任意保険によって支払いがおこなわれます。自損事故などでガードレールに衝突したり、民家の壁に衝突して破損させた場合も、その修繕費は自賠責保険の対象外となります。ただし自損事故の場合、運転者本人の怪我については自賠責保険の対象外ですが、同乗者の怪我については自賠責保険が適用可能です。
雑談
自動車保険の対人・対物賠償保険の加入率の全国平均は2013年の統計で73.3%です。ちなみにワースト1位：沖縄(52.6%)、ワースト2位：島根(55.9%)、ワースト3位：宮崎(57.8%)です。これらの県でお車を運転される場合はくれぐれもご注意ください。